漢方と「気」
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- カテゴリ: 漢方の理論
漢方の世界で重要とされる3要素、この一つ目に「気」が存在する事は、前の章で御説明致しました。この「気」は人間の目にこそ見えませんが、漢方に於いては重要な生命エネルギーであると、解釈されているのです。
実は日常的に使用される「元気」「やる気」「気分」等、「気」の文字が入った言葉の大部分は、この漢方の生命エネルギー「気」に由来していた訳です。繰り返しますが、この漢方で説かれる「気」とは、生命を保つ活動を意味します。従って「気」は、新陳代謝を促進したり、体温を正常に保持したり等、人体に根源的に備わっている、「自然治癒力」を制御する役割を担っているのです。
ですから、「気」の流れが不足したり、停滞したりすると、途端に身体に不調を来たす訳です。
先ず、この「気」はストレスや緊張に弱いですから、これ等を受けると気は「気滞」という気の流れが停滞する状態に陥るのです。実際に「気滞」に陥ると、苛立ったり不眠になったり等の症状が現れます。
特に、昼間から睡魔に襲われたり、食欲不振や過食症、消化器系の不調、パニック障害や自律神経失調症等の症状を起こした場合には、「気」の停滞に原因があると推察出来ます。そこで出来るだけ、日常生活の中でストレスを解消し、適切な運動をするのがお勧めです。
次に、この「気」も不足すると、今度は「気虚」という状態に陥ります。この「気虚」に陥ると、免疫力が低下して虚弱体質になり、老化が加速するのです。従って、やる気がなくなる、少し動いても直ぐに疲労する、という症状の場合、「気」が不足した状態にある事は明白です。この状態の場合は、同時に免疫力が低下している事例が多く、更には風邪に罹り易くなっています。又、一旦体調を崩すと、回復まで長引く点にも特徴があります。
従って、この「気」が不足していると診断された人は、何事も忍耐し過ぎない、自分に完璧を求めない、規則正しい生活をする等に、心掛ける必要があります。特に不思議な事ですが、「気」は毎朝養われると解釈されてています。そこで、早寝早起きの習慣を身に付けて、理想的な「気」をみなぎらせる様に致しましょう。