漢方と女性
- 詳細
- カテゴリ: 漢方の実践
女性の身体は本質的に、妊娠出産を行なう為の、繊細な機能を備えています。それ故、男性の身体と比較した場合、ホルモン分泌の変化が多い点に、女性の身体の一大特徴があるのです。本来、女性の身体とは、生涯を通して女性ホルモン分泌の影響を受けているものです。
さてこの中でも、生理(月経)、妊娠、出産、閉経、更年期等は、ホルモン分泌が著しく変化する、節目の時期に該当します。このホルモンとは、些細な変化でも均衡(バランス)を失い易い、何とも微妙な性質を持っているのです。それ故、ホルモンの不均衡(アンバランス)が、病気を誘発する危険性すらあるのです。
ところがこのホルモンの不均衡に陥ると、体力面や精神面での負担が大きくなります。その結果、数多くの女性が、生理(月経)痛や冷え性、肩凝り(かたこり)、苛立ち等、様々な不調を抱え込んでいます。
実はこの類の女性特有の症状は、西洋医学による治療では困難とされ、治療の必要がないと診断される事例が、実際には数多く存在しました。然しながら、本当に苦しんだ末に受診したのにも拘らず、治療は要らないと追い返される患者の気持ちに立てば、何とも遣り切れない思いがそこには残ります。
ところがこんな悩みこそ、漢方なら解決出来るのです。この女性特有の病気の場合、体質や生活習慣を改善して、根気強く治療して行く手法が効果的です。ところがこれこそが、まさに漢方が得意とする手法なのです。
この漢方は江戸時代に於いては、庶民の医療として全盛期を迎えていました。従ってこの当時から、漢方は生活の知恵として、庶民に活用されてきたのです。その結果、漢方の効果は、万人から経験的に認められていました。それが遂に最近の研究に於いて、漢方の効果が科学的に実証されるに至りました。その結果現在に於いては、漢方が積極的に取り入れられる様になったのです。
やはり女性にとって最大の安心が、西洋医学とは異なり漢方の場合は、胎児と母乳への影響がない薬が多い点に挙げられます。この漢方のもたらす恩恵により、女性は妊娠授乳期の辛い症状を辛抱する必要がなくなりました。更には、体の不調のみならず、不妊治療の選択肢として、或いは肌荒れやシミ、そば
かす等の美肌の分野に於いても、漢方は効果を期待出来るのです。