漢方の未病

漢方の考え方の一種に、「未病」が挙げられます。この未病とは、病気と健康の間を指し、言い換えれば病気の一歩手前の状態です。この未病を西洋医学で表現するなら、「検査結果では異常は認められないが、病気になりかけている状態、若しくは完全に健康とは言えない状態。」となります。

この未病はその多くの場合、頭痛、肩凝り(こり)、耳鳴り、倦怠感、朝起きが辛い等、様々な自覚症状で現われます。例えば、健康診断で異常が発見されたのにも拘らず、本人には自覚症状がない場合が未病に該当します。この他現在に於いては、生活習慣病等も未病と捉える様になっています。

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漢方と女性

女性の身体は本質的に、妊娠出産を行なう為の、繊細な機能を備えています。それ故、男性の身体と比較した場合、ホルモン分泌の変化が多い点に、女性の身体の一大特徴があるのです。本来、女性の身体とは、生涯を通して女性ホルモン分泌の影響を受けているものです。

さてこの中でも、生理(月経)、妊娠、出産、閉経、更年期等は、ホルモン分泌が著しく変化する、節目の時期に該当します。このホルモンとは、些細な変化でも均衡(バランス)を失い易い、何とも微妙な性質を持っているのです。それ故、ホルモンの不均衡(アンバランス)が、病気を誘発する危険性すらあるのです。

ところがこのホルモンの不均衡に陥ると、体力面や精神面での負担が大きくなります。その結果、数多くの女性が、生理(月経)痛や冷え性、肩凝り(かたこり)、苛立ち等、様々な不調を抱え込んでいます。

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漢方と高齢者

現在の我が国の高齢化社会は、今後一層の加速度的な進行が予測されます。そして近い将来高齢化社会を通り越し、正真正銘の高齢社会を迎える事実は、もはや疑う余地はないのです。因みに、高齢化社会と高齢社会に関しては、専門家は区別していますが、一般的な辞書等では混同されている様子です。

ところがこの社会情勢を背景とする医療に於いて、今脚光を浴びているのが漢方なのです。とかく高齢者の健康には個人差が大きく、元気に生活する人が存在するのに、一方では病気に罹っている人、寝たきりになっている人、実に様々です。その反面、高齢者の共通項としては、生理機能及び記憶力の低下が挙げられるのです。ともかく今後は個別に対応した治療が必要となり、その一環として今漢方が見直される過程にあるのです。

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漢方の診察

漢方に於いては、診断を「証」と呼びます。従って診察をして診断「証」を決定してから、漢方の治療が開始するのです。

ともかく診察の方法には「望診、聞診、問診、切診」の4種類が存在し、これを四診と呼びます。ここでは西洋医学の様な検査機器は全く使用しないで、医師の五感に基づいて患者の心身の状態を診察するのです。

先ず四診の一つ目の望診とは、視覚を用いた診察を意味します。ここでは患者の顔色、目、皮膚や爪、頭髪の状態、動作、体格等を、詳細に観察します。特に舌の状態は重要なポイントとされ、これは「舌診」と呼ばれます。

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漢方と不妊症

不妊症に関しては、その昔我が国に於いては、一方的に女性側に責任が押し付けられる傾向がありました。例えば「嫁して3年、子無きは去れ。」の諺にも現われる通り、過剰なまでに封建的な思想が、そこには見て取る事が出来ます。

ところが現代の我が国に於いては、科学的な体型を持つ西洋医学が、主導権を握っています。従って不妊症には、男性の身体、女性の身体、両性の精神的側面、或いは環境等、実に多様な原因が存在する事実が、解明されているのです。

勿論この中には、身体の異常が明白で、不妊の原因が特定可能な事例も存在します。然しながら現実にはその多くの場合、不妊原因の特定は極めて困難となるのです。

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